その拾弐
総量規制でも借りれる方法

この記事の内容
ホントにあった!?総量規制でも借りれる方法
このネタはネット上でも数多く紹介されていますが、その大多数は、「おまとめローン」であったり、「配偶者の同意を得る」方法であったりとどうもピントがずれたものばかりでした。
否、知りたいのは、総量規制オーバーの額を単独でフリーローンを借りる方法なのです。
これは改正貸金業法で導入された「総量規制」で定められている厳粛なルールです。
このため、どこの消費者金融でも使途自由のフリーローンでは、これを超える貸出しをすることは原則出来ません。
また、この「総量規制」は改正貸金業法の目玉政策なので、これがきちんと守られているかどうかは各監督官庁の定期的な立ち入り監査において最大のチェックポイントでもあります。
そのため審査基準が甘いと言われている会社であってもこのルールだけはかなり厳格に守っています。
しかしこのような中でも、総量規制を超えた額を借入れ出来ている一部の「玄人」がいるのも事実です。
ここではそんなプロの手口を紹介していきましょう。
しかもこの手口は簡単でリスクは一切ありません。
是非ご一読ください。
超簡単な魔法の手口!?
この手口は実に簡単で、どうしてこれまで誰も紹介してこなかったのか逆に不思議なのですが、正真正銘これだけで総量規制オーバーであっても借入れすることが出来ようになってしまう魔法の手口です。
それは、「同時に複数の消費者金融に申込みをする。」ということです。
思わず拍子抜けした読者の声が聞こえてきそうです。
いえいえ、ここで読むのをやめようと思った貴方、是非最後までお付き合いください。
実はこれは審査のスキを突いた奥が深い方法なのです。
詳しく説明していきましょう。
改正貸金業法で総量規制が導入されて以降、消費者金融には審査をする際、必ず指定信用情報機関を利用して他社借入れ状況を確認することが義務付けられました。
これは、言うまでもなく総量規制オーバーの貸出しを防止するためです。
例えば年収300万円の方が、既に他社借入れ合計額が80万円あれば、自社で融資が出来る限度はおのずと20万円までということになります。しかし、
もし3社同時に申込みをして、3社とも可決になれば最大で、
の金額の融資が受けられるという、実に簡単なカラクリです。
機能していない途上管理照会
そんな簡単に借入れ出来てしまうのであれば、消費者金融側でそれを防止するための対策は何もしていないのでしょうか。
実は指定信用情報機関の側ではきちんと対応策を設けています。
現在、多くの消費者金融が利用している指定信用情報機関に、㈱日本信用情報機構(JICC)がありますが、JICCでは審査から初回融資までに2回以上照会することを想定して、「契約照会」と「途上管理照会」という照会区分を設けています。
すなわち、
・初回融資時・・・・「途上管理照会」を利用
という使い分けをするということです。
これは、借入れ審査から初回融資まで一定の期間がかかると想定してのことです。
もちろん何社も同時に申込みをしていることは、指定信用情報機関に契約照会した形跡が「分単位」で残るので消費者金融にもそのことはバレてしまいますが、実際にそこから借入れ出来たかどうかまで細かく追及する消費者金融はほとんどありません。
また、あまり一度に申込みをすると「申込みブラック」となって審査に通りにくくなると言う人もいますが、実際は、一度に10社くらいに申込みをしない限りは、「申込みブラック」なんてまず心配する必要はないのです。
消費者金融の本音
このようなことが起こってしまう原因としては、実は、消費者金融側が総量規制に関しては、体裁だけ整っていればよいというくらいにしか考えていない節があるからです。
そもそも、「総量規制」が導入される前の消費者金融は、借入れ額が年収の3分の1を超えていても平気で融資をしていたわけです。
それを法律で決まったことだから、仕方なくその範囲内で融資をしているのです。
なので、基本的に、監督官庁に対する体裁さえ整っていれば、消費者金融側としても実際は総量規制を超えていようが、あまり気にしていないのです。
また、優良顧客には総量規制を超えていても融資をしたいというのが消費者金融の本音です。
なんとか貸したい消費者金融側と、なんとか借りたいお客側が「阿吽の呼吸」で体裁を整えることが出来れば、意外にも簡単に借入れ出来てしまうことがほとんどなのです。
但し、消費者金融には融資後も定期的に信用情報を照会して、総量規制を超えていないかチェックすることが義務付けられているので(3カ月に1回か、5万円以上引き出しした場合)、遅かれ早かれ総量規制オーバーしていることはバレることになります。
だからといって、全額返金を迫られることはありませんが、枠内での追加融資はストップされるので、それだけはご注意ください。